道路際の森に入ると、蝉の声が響き渡り、 
耳鳴りするほどだった。 
一歩一歩、ふかふか落ち葉の林床を 
踏みしめて森の奥へ。 
倒木が苔むした場所で一休み。 
生き物たちの気配を感じた 
翌朝、この森の近くでヒグマに出会った。

知床のアザラシ親子が切手になりました。

2005年に世界自然遺産に登録された知床。年に数回訪れるこの土地ではいつも動物たちに出会える。自然写真家に息吹を与えてくれる。
-知床は海岸から1,600mの山頂部までの間に、人手の入っていない多様な植生の森が存在し豊富な餌と多様な 環境を背景にヒグマが世界的にも高密度で生息している。早朝餌を探しているヒグマに遭遇することもある。森に入るとあちこちにクマの痕跡を見る事ができる。エゾシカは頭数を増やしすぎて、夏でも冬でも必ず目にすることができる、初夏の子鹿(バンビ)は愛らしい。昼間の森は、シマリスや エゾリスが木々の間を走り回り、樹を駆け上がる。時折クマゲラのドラミングが聞こえてくる。 夜の森では、モモンガが樹から樹へ滑空し、川縁でシマフクロウが魚を狙って飛び込む。冬になると流氷と共にオオワシ、オジロワシが空を舞い、アザラシやトトが沿岸に顔を見せる。海にでるとクジラやシャチ、イルカが船に近づいてくる。
この土地にくると身体は自然のリズムになり、いつしか時計を見なくなる。